世界でがんばっている場所に行く
インドネシア共和国のバリ島に、「世界一エコな学校」ってよばれている学校がある。そこには、世界のいろいろな国から生徒が集まっているんだって! 環境活動家の露木しいなさんも卒業生の一人。どんなところがエコなのかな? 日本の学校と何がちがうのかな? 露木さんに教えてもらったよ!
「世界一エコな学校」とよばれているのは、東南アジアの国インドネシア共和国のバリ島にある、グリーンスクール*1という学校です。
グリーンスクールは、幼稚園から高校まであるインターナショナルスクールで、世界40か国以上から約500人の生徒が集まって学校生活を送っています。
グリーンスクールを象徴するのは、竹でできた校舎。東南アジアでは、昔から、竹を建物や生活の道具を作る材料にしてきましたが、グリーンスクールもインドネシアの竹で建てられています。
一年を通してあたたかなバリ島の、ジャングルの中にある校舎にはかべがなく、季節や日々の天気などを感じながら授業を受けることができます。
竹は、世界一はやく成長する植物のひとつだよ。じょうぶで、しなやかなので、加工しやすいし、自然素材で環境にやさしいよ。
給食も、調理する燃料におがくずを使ったり、食器がバナナの葉っぱだったりと、さまざまなところで自然素材が使われています。また、授業では、環境教育を積極的に取り入れています。
そのグリーンスクールで高校3年間を過ごした、環境活動家の露木しいなさんは、グリーンスクールでの体験を通して、環境問題を考えるようになりました。
露木さんは大学生となった今も、地球温暖化や気候変動について知ってもらうことが大事と考え、全国の小学校や中学校、高校で講演会を行っています。
一人一人が、当たり前のこととして環境を考えて行動していけば、自分のような環境活動家は必要なくなる、という思いのもと、露木さんは “環境活動家をなくしたい環境活動家” として活動しています。
今回のインタビューでは、露木さんがグリーンスクールに入学したきっかけや、そこでのエコな取り組み、環境活動家として大切にしていることなど、子どもたちに伝えたいことを話してもらいました。
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くわしい人に聞いてみよう
- *1 グリーンスクールは、創設者であるジョン・ハーディ氏夫妻が、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏が制作したドキュメンタリー映画「不都合な真実」を観たことをきっかけに「環境問題や持続可能な社会の実現のために何かをしなくては」という思いから、2008年に開校された。自然との関わりや、体験と創造性を重視するユニークな教育方法が注目されている。